わが愛すべきゲーム自分史(3) 1980年・8歳 ~ 温泉ホテルのゲームコーナー ~

祖父が存命のころ,正月や誕生日などの節目の祝いを親戚一同で行う習慣があった。
実家では手狭なので,近場の温泉ホテルで1泊し,夜に宴会をしていた。
(今の感覚では考えられない。自分が同じことをしようとも思わないし,金も時間もあったんだなぁと思う)

そのホテルにもゲームコーナーがあり,暇を持て余した子ども同士で時間をつぶしていた。
卓球やエアホッケーに混じって,ここにも旧型のビデオゲームが置かれていたのだが,年1~2回なのに何となく機種も覚えている。

● コピー版のインベーダー
明らかにタイトーの正規品とは違うテイストを醸し出していた。色違いのセロハンの帯を白黒画面の上に乗せ,インベーダーを無理やりカラー化しているのもあったな。
横幅のやたら長いインベーダーを撃つと,小さい2つのインベーダーになるのがあった。タイトルはそのまんまの「分裂ベーダー」だった気がするのだが,ググっても出てこない。

 

● サーカス(1977・エキシディ)
シーソーと風船の動きが面白く,見ているだけで飽きなかった。

 

● ヘッドオン(1979・セガ
同心円状の周回コースを自動走行する車を,途中で進路変更しながら,逆走する敵車を避けて画面上の点を消していく。「ラリーX」と「パックマン」のご先祖のようなゲーム。

 

● アストロファイター(1979・データーイースト)
これだけが何故か,いつ行ってもプレイ可能な「やり放題」状態だった。ホテル側が釣りにしていたのだろうか。
おかげさまで,シューティングの感覚はインベーダーではなくこのゲームで覚えさせてもらった。
敵機は攻撃しながら徐々に上から近づいていく。打ち損じて下に逃がしてもミスにはならないが,自機が少し上にあがった状態でリスタートになるため,徐々に難易度が上がっていく仕様だった。
Youtubeに動画が残っているので久しぶりに見たが,タイトル画面がややショボい感じなのを除けば,背景もスプライトっぽくて綺麗だし,当時としてはかなり画期的な技術だったのだと思う。

 

このころは既にゲーム大好きっ子になってはいたが,金銭感覚は親に躾けられていたのでのめり込むようなことはなく,見て雰囲気を楽しむだけで十分だった。