わが愛すべきゲーム自分史(8) 1982年・10歳  ~ FLゲームって知ってますか ~

電子ゲーム(LSIゲーム)のなかで,画面表示に液晶ではなく蛍光管を用いたものは,特に「FLゲーム」と呼ばれます。
(呼び名としては定着せず,通常はLSIゲームと呼ばれた。
 ただ,液晶電子ゲームも広義ではLSIゲームなので,分類上の名称になる)

 

本体はゲーム&ウォッチなどよりやや大きく高価で,消費電力が高いため,電池だけでなくACアダプターが付属品につく場合が多かった。
そのかわり,表示がカラフルで,点滅によってスクロール風のダイナミックな表現が出来るなどの魅力もあり,多くの機種が各メーカーから発売された。

 

我が家で買ってもらえたのは2つ。
なんと,当時は学研がゲームを発売していたのだ。たしか,月間の学習雑誌に広告が
掲載されていて,親にねだったのだと思う。どちらも半端なく熱中した。

 

● スーパーコブラ(学研)  

元々はコナミが「スクランブル」の続編としてアーケードに出した横スクロールシューティングゲームを移植したもの。
移り変わる山々や飛んでくる隕石,ビルが並ぶ要塞など,限られたリソースでうまく表現されていた。

 

フロッガー(学研)   

元々はコナミが開発し,セガが発売したアーケードゲームを移植したもの。
主人公のカエルが,交通量の多い道路を車を避けながら横断し,川では流れる丸太を飛び移りながら巣に帰る。

 

上記の2つに限らず,FLゲームは多彩な表現が可能であったため,当時人気のあったパックマン」「クレイジークライマーなどの移植作品が多かった。
1981~82年頃に隆盛を極めたものの,翌1983に発売された「ファミリーコンピュータ」の表現力があまりにも優れていたため,その天下は短命であった。