わが愛すべきゲーム自分史(25) 1991年・19歳  ~ 暑さをしのぐゲームセンター ~

1990年代の学生向けアパートは,エアコンなどないのが当たり前だった。
最初の夏は扇風機1台でしのぎ切ったが,戸建て住宅と違って風通しも悪いので,2年目の夏はもう少し賢く過ごそうと考えた。
実家に1~2週間帰省したところで,大学生の夏休みは長い。
街並みにも多少詳しくなった2年目の夏は,午前中を図書館で,午後をゲームセンターで過ごすことにした。
(もう少し行動力があれば,海外に短期留学か貧乏旅行でもすれば良かったのにと思う。大抵の場合,後悔するのは年をとってからだ)

 

ゲームセンターといっても,空き店舗にゲーム機を並べただけの簡素な作りで,人はまばらで喧騒も少なく,BGMもなし。
何より,全機種1プレイ50円なのが良かった。さらに,プレイせずボーっと過ごしていても店員から文句を言われることもない。
日が陰るまでの間,涼を盗むには格好の場所だった。

ゲームセンターの筐体のイラスト

ここでよく遊んだ機種で覚えているのは,

 

● クイズ殿様の野望(カプコン

クイズ殿様の野望 - Wikipedia

クイズサークルで雑学は鍛えているのに加え,総問題数にも限りがあるので,繰り返しプレイしていれば同じ問題もだんだん出てくる。つまり,シューティングやアクションが苦手な自分でもワンコインで粘りやすい(コスパが良い)ので,長居するにはもってこいだった。
本家「信長の野望」はプレイ経験がないのだが,領地拡張を疑似体験できた。

 

ギャルズパニック(金子製作所)

ギャルズパニック - Wikipedia

アイディア元は「クイックス(タイトー)」という,縦横にラインを引いて陣地を広げるゲームなのだが,本家を実際に見たことはない。
このゲームは,獲得した陣地の背景に女性の絵が描かれており,面クリアごとに脱衣するギミックが追加されている。
私はこのゲーム性が面白くてプレイしたので,脱衣要素への興味はなかった(ことにしておく)。
脱衣麻雀等にありがちなイカサマ要素は皆無で,ゲーム自体はガチだったことは付記しておきます。


ほかには,落ち物の定番テトリス」「コラムス」「ハットリスもそこそこやり込んだが,自由落下クラスのスピードになると太刀打ちできなかった。


このころには,自分のゲームの指向は,家庭用ゲームではストーリー性のあるもの(ロールプレイング,アドベンチャー),アーケードではクイズ・パズル系に固まっていった。特にシューティングゲームは,満足できるレベルに達するまでの時間や投資額が大きいため,学生の本分を逸脱しない程度にリミッターをかけていたのかなと思う。