わが愛すべきゲーム自分史(30)1991年・19歳  ~ 何度でも語れるドラクエ音楽の素晴らしさ ~

話をドラゴンクエストに戻すと、ファミコンではⅢ・Ⅳも楽しんだ。
結構陰鬱なストーリー展開(例:オルテガの最期、シンシアのはねぼうし)など、語りたいポイントは多いが、ネット上にコメントはいくらでもあるので省略します。

 

ここでは、すぎやまこういち氏が残した音楽の素晴らしさについて、他の方のコメントを紹介します。
※ まぁこれも「今さら」と言われればそれまでだが・・・
※ 書く内容は「自分史」ではないが、プレイしたのは大学時代なのでご了承ください。
※ ビデオが残っていないので、一部記憶違いがあるかも。予めお詫びします。

 

データの総容量が増えたおかげか、同じファミコン音源を使用していても、Ⅲ・Ⅳの音楽はアルペジオなどの技法が多用されて深みを増している(同じメロディの「序曲」を聴き比べてみるとわかる)。

 

eスポーツ番組「eGG」に下村陽子さんがゲスト出演した回で「もっとも感銘を受けた曲」を聞かれた際にドラゴンクエストⅢ・おおぞらをとぶラーミアのテーマ曲)」を挙げ、「もし自分にこんな曲が作れたら、その瞬間に死んでもいい」と語っていたのはとても印象的だった。
(話は飛んでしまうが、下村陽子さんの作曲したストⅡステージテーマ「リュウ」「ケン」「春麗」「バルログ」は、すぎやまこういち氏の音楽に匹敵する芸術作品だと個人的に思っています

 

また「勇者ああああ」のプレゼンコーナーで、ドラゴンクエストの戦闘BGMの技法が絶賛されていた(プレゼンターが誰だったか忘れてしまった・・・)
4拍子でスタートする曲が、わずか1分前後のサイクルのなかで9/8拍子や7/8拍子に次々と変化するのは、もはや異次元。私も小中学校ではピアノやブラスバンドを少々かじったが、とても理解して演奏できるとは思えない。

 

ついでに、これも超有名動画ですが、あまりにも素晴らしいので改めて引用させていただきます。
ファミコン音源を使用した演奏活動で有名な「NES BAND」のリーダー、マツケん氏による

すぎやまこういち氏楽曲っぽい要素集【ドラクエ楽曲あるある】」

www.youtube.com

 

オーケストラ音源でつくられる現在のゲームも素晴らしいですが、限られた和音のなかで印象深い曲を作り上げていった当時のクリエイターは、もっともっと評価されるべきだと思います。


題名のない音楽会」がときどき特集してくれるのは、本当にありがたい。
何年前か忘れてしまったが、スーパーマリオブラザーズを紹介した回では、「当時、プロの音楽家からも『ピコピコ音楽』と偏見の目で見られていた」というエピソードも語られていた。この環境の中での偉業であることも、もっと知られてよいと思います。