4日間でロストジャッジメント完走しました(ただしメインストーリーのみ)

公務員なので、おかげさまで年末年始はカレンダーどおりの6連休をもらえた。
一人息子は高校受験を控えているので、お出かけ・帰省等もなく、本当にヒマななか、
steamセールで購入したまま積みゲーになっていた「ロストジャッジメントを12月28日夜に開始。

 

いやあ、のめり込みました。
龍が如くのナンバリング8作品(0~7)はすべてクリア(うち6作トロコン)したが、大体はサブストーリーやミニゲームを埋めつつメインも進めるスタイルだった。
しかし今回は、メインストーリーがとにかく引き込まれる内容で、寄り道を許してくれない。
結局、元日の夜まで4昼夜、食事と睡眠以外はずっとパソコンに向き合い続け、一直線にエンディングまで突き抜けてしまいました。
おかげで、ブログ更新はおろか、紅白も全く見ていない。

 

いつものことだが、今さら月並みな感想をここで述べても仕方がないので、別な視点から魅力を語りたいと思います。 ※ 一部ネタバレあり
(ところで、この作品もそうですが、ゲームの感想ブログには素晴らしい筆致のものが本当に多いですね。並みの書評など吹き飛ぶレベル。
 まあ、だから検索上位になるのでしょうが・・・)

 

(1)俳優陣の演技が本当に上手い。


龍が如くシリーズのゲスト俳優は押しなべて名演技ですが(6の某女優さんだけは例外)、そのなかでも、今回のゲストは最高だったと思います。

主人公のキムタクは言うに及ばず。

江原(光石研さん)の、複雑な感情を押し殺しながらも最後の最後で本音を吐露するところには引き込まれました。
最も印象に残ったのは、桑名(山本耕史さん)のラストシーンでの慟哭。
私の中では最高だった「容疑者Xの献身」で石神を演じた堤真一の号泣シーンと並びました。
もちろん、クールなサイコパスになり切った相馬(玉木宏)も光っていましたね。

 

(2)答えの出ない命題に真っ向から挑み、プレイヤーの感想を一方向に誘導しない。
   その手段として、悪役にもきちんと主張させてくる。


ほかの人のブログにもありましたが、このストーリーに深みを持たせているのは「間宮由衣」の存在と、その主張にあると思います。
むろん、いじめ加害者の主張に賛同はできない。しかし彼女の言葉は、いじめというものの本質を的確に言い当てているのも事実。
彼女をクズと言い捨てられる人間は、過去の人生でいじめと正面から向き合えてきたのか。直接的な加害者でないことを理由に責任逃れしてはこなかったのか。
いじめとはコミュニティに関わる全員の問題であることを、嫌というほどプレイヤーに突き付けてきます。

 

余談ですが、龍が如く0でも、ラスボスの渋澤は決戦前に、主人公の桐生に対して自説を述べます。
ただし桐生は「うるせえ!」で一蹴し、議論にはならない(笑)

 

(3)サブストーリー、ミニゲームも含めたボリュームが凄まじい。


今回「ユースドラマ」(生徒と触れ合いながら学園の謎に挑む)が本編並みのボリュームで加わっているので、歴代作品のなかでは、「アナザードラマ」4編の入った「龍が如く5」に匹敵します。

個人的には、龍が如く5のメインストーリーがいまいちだったので、総合では「ロストジャッシメント」がナンバー1になりました。
まだユースドラマがほとんど手つかずなので(eスポーツだけコンプリート。ダンスとスケボーが途中、ロボットとボクシングはボロ負け続き、その他は出現すらしていない)、あと2ヶ月はやり込みできそう。

 

(4)独立作品でありながら、シリーズファンを意識した小ネタも満載


神室町と異人町の世界観だけ共通で、キャストは重複しないという触れ込みだったが、実際には「趙天祐」と「サバイバーのマスター」がセリフなしで数秒間カメオ出演
また、人間ではないが、小野ミチオもしっかり登場。
個人的にツボだったのは、ガールフレンドの藤堂湊が最後にカムロップを脱ぎ捨てるしぐさが、桐生一馬直伝だったところです。