わが愛すべきゲーム自分史(15)1987年・15歳  ~ 高校時代はゲーム空白期 ~

高校の3年間は、ほぼゲームと無縁の生活を送った。
普通に勉強もしながら、校内新聞づくりなどの課外活動や、友達と高校生クイズに出場する(当時は天文学的な倍率で、すぐに失格した)など、それなりに楽しく過ごしていたので、別に不満を持っていたわけではない。

 

自転車通学の帰り道にあった百貨店は、昭和の頃は改修前で屋上遊技場も存在しており、たまに寄り道して1人で遊んだ。
そのころは都会のゲームセンターが変貌しつつあった時期だが、地方にはそんなムーブメントはなく、小学生のノリでエレメカを楽しんだりしていたのだが、唯一記憶に残っているビデオゲームがこれ。

 

ストリートファイターカプコン

当時、ファミコンでもイー・アル・カンフースパルタンXが人気なのは知っていたが、すべて相手はCPUで、対戦プレイが可能な格闘ゲームを見たのはこのストリートファイターが初めてだった(※)
また、主人公のリュウがまず日本の敵を倒したあとで世界を転戦するという世界観が、スケールの大きさを感じさせた。
ただ、情けないが自分ではプレイしていない。ボタンを叩く強度で「弱・中・強」を使い分ける仕組みがパンチングマシンのような荒々しさを感じさせており、実際にプレイしている人にもマッチョ系が多かったような気がする。

(※)後になって知ったが、1985年にファミコンで発売されたキン肉マン マッスルタッグマッチでは対戦プレイができる。これが対戦格闘ゲームの元祖かも知れない(マリオブラザーズの喧嘩プレイは除く)。


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この時代(1987~89)をゲーム史のなかで俯瞰すると、
ファミコンソフトの充実
パソコンゲームの独自進化(信長の野望に代表されるシミュレーション)
・ ゲームセンターの発展(体感ゲームなど)
・ PCエンジンによるゲームのマルチメディア化
・ 16ビットゲーム機の先駆けとしての「メガドライブ」発売
など、大きく広がっていった時期であることが分かる。
自分はこうした流れをリアルタイムで全く経験してこなかったのが悔やまれる。

 

しかし、今はエミュレーター機(ミニファミコン等)やネット(サブスク等)の進化で、昔のゲームを気軽に楽しめるようになった。
ファンタジーゾーン」「スペースハリアー」「アウトランの3タイトルは、龍が如く0」内のミニゲームが初見だった。トロフィーコンプのため仕方なく挑戦したはずなのにドハマリし、ついにメガドライブミニ2まで購入してしまったのには苦笑いするしかない。
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