わが愛すべきゲーム自分史(22)1990年・18歳  ~ ドラゴンクエストへの道 ~

順番が逆になったが、次に挑戦したのが初代ドラゴンクエスト
期待にたがわぬ面白さで、2日くらいで一気にクリアした。

スライムのイラスト(キャラクター)

この超有名な作品について、いまさら浅い感想など書いても意味はないだろう。
それよりも、コンピュータ環境が今とは比較にならない1980年代にあって、初めて家庭用ゲーム機に本格的RPGを持ち込み、確立させた功績については、何度語ってもよいと思う。

 

最も有名なのは、このゲーム全体が64キロバイトであること。

(ちなみにスーパーマリオは40キロバイト
今の写真1枚のデータの何十分の1の容量で、1つの冒険活劇(しかもインタラクティブな)を完成させていたことに、先人の偉大さを実感する。


カタカナを20文字に限定して「へ」や「リ」を平仮名と併用し、鍵かっこ・読点を省くなど徹底したデータカットをする一方で、先行していたRPGウィザードリィ」「ウルティマの画面の見せ方をいいとこ取りして両方採用する「マルチウインドウ」を初めて実装するなど、新機軸もしっかりと打ち出していた。

 

当時のエピソードについてはもっと詳しいサイトがあるのでそちらに譲るが、個人的にはこのマンガがお勧め。

www.fukkan.com

私も学生時代、プレイとほぼ同時期に買って読んだ。
(引っ越しの時に古本屋に売るんじゃなかった・・・。 あえて「復刊ドットコム」のリンクを貼ります)


昔を知る世代の贔屓目を承知で言うが、今の20代以下のゲーマーには、80年代の名作ゲームを「その不便さも込みで」プレイしてみてほしい。
今の超大作ゲームや名作ストーリーも、草を分け入った先人クリエイターの努力の上に成り立っている。その歴史を知ることは、古典文学やクラシック音楽と同様に、尊い経験になると思う。

 

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限定発売された「ニンテンドークラシックミニ・ファミリーコンピュータ週刊少年ジャンプ版)には、ドラクエシリーズのなかでこの初代だけが収録されている。
たまたまブックオフにあったのを購入して約30年ぶりにプレイしたが、まったく色あせていなかった。
収録されている20本のソフトには正直言ってクソゲーも多いが(特に北斗の拳は衝撃)、ファミコン版オリジナルのドラクエを遊べるチャンスは急速に減っているので、昔のまま楽しみたい人や昔のゲームに触れてみたい人は、ドラクエだけのためにこのハードを買うのもありかなと思う。
(私は本作品と天地を喰らう」「キャプテン翼(Ⅰ・Ⅱ)」だけで、元はとったと思っている」)
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