わが愛すべきゲーム自分史(23)1990年・18歳  ~ 田村光昭 麻雀ゼミナール ~

大学生の娯楽の筆頭格と言えば麻雀だが、私はルール程度しか知らなかったし、友人からもメンツが足りない時だけ声がかかる程度で、そこまでのめり込みはしなかった。
そうは言っても、暇つぶし程度には遊びたいのと、コンピュータ相手なら気を遣うまいということで、ファミコンの麻雀ソフトを買うことにした。

麻雀牌のイラスト

 

● 田村光昭 麻雀ゼミナール(ポニーキャニオン
どうして井出洋介や自己中心派などのメジャータイトルを選ばなかったのかは不明だが、タイトルが示すとおり、プロの打ち筋鑑賞モードなどのアカデミック要素に魅力を感じたのかもしれない。
ウィキペディアにも独立ページがないマイナーソフトのようだが、これ、意外と面白かったです。

 

起動すると、田村光昭氏の真顔のアップ(やくみつる似)が印象的。

さて、マニアックな楽しみ方が出来るのが「麻雀クイズ10問(何を切る?)」
捨て牌ごとに点数が決まっていて、正解すると最高点の10点。

10問すべて正解で100点満点。
次善手にも部分点が付いていて、10問終了後に合計点が示されるのだが、
このときに、総合評価として「雀○(←漢字一文字)」という称号が出るのが面白い。

 

無難な点数(60点前後?)でまとめたら「雀士」となったので、上位の称号を見ようと何度も挑戦する(問題は固定されているので、何度もやり直せば正解は分かるのだ)。
雀鬼」「雀豪(記憶あいまい)」「雀聖(同左)」と来て、ようやく出ました100点満点。
 雀神 !!  神ですよ神。 いやぁ神ってます。

 

さて、こうなったら下も見たくなるのが人情というもの。
しかし、平凡な捨て牌にも意外と点数がついていて、「雀愚」にはなるものの、0点にするのが難しい。
わざと暗刻を崩すような馬鹿手を出し続け、ようやく出ました総合0点。
 雀痴 !!  すごいなこのワードセンス。 現代でも通用するのか?


さてさて、普通の4人打ち麻雀も打てます。
(一部サイトで「クイズのみ」と紹介されていますが、そんなことはない)
これがまた私好みのぶっ飛び具合で、「地区予選」から勝ち上がる(確か2位以内)につれて「全国」「アジア」「世界」と進み、果ては「太陽系」「銀河系」まで戦うことになる。
宇宙編では古代進やダースベイダーとも卓を囲むのだが、古代となら地球でも打てると思うけど・・・

 

それでいて、イカサマやお色気要素もなく、基本線はマジメなのもまた良し。
早々に飽きたソフトも多いなか、これは大学4年間通じて地味に遊び続けたように思う。